このHPをご覧いただいている多くの方から、掲載している私の制作した「駒の価格」や「新規駒の制作価格・制作期間」についての問い合わせがしばしばあります。それらのことについての詳細と一つの目安を、ここに掲載してあります。
また、実際に「新規制作駒」の制作や購入を考えていらっしゃる方は、下記に掲載した「制作価格と制作期間の目安」と「駒木地リスト」を、ぜひ参考にしてください。当然なことに、ここに掲載するものは、あくまでも私自身(酔棋のみ)の価格であることをお断りしておきます。
なお、HP掲載(「作品ライブラリー」と「書体への誘い」など)の駒で、(○○氏所蔵)や(盤駒店へ)とあるのは、すでにお譲りした駒です。なお、(非売品)と書いてあるものは、文字どおり販売は不可の駒です。(非売品)と書いていなくて(酔棋所蔵)とあるものは、手元にあり販売を考えているものです。これらのことを参考にしてください。
以下が、私の制作価格と制作期間です。材料は通常の柾目(島黄楊か薩摩黄楊を制作価格に含む)が基準ですので、目安にしてください。
■制作価格と制作期間の目安
▽書き駒(10万円〜)・制作期間(約1〜2か月)
▽彫り駒(10万円〜)・制作期間(約1〜2か月)
▽彫り埋め駒(15万円〜)・制作期間(約2〜3か月)
▽盛り上げ駒(25万円〜)・制作期間(約3〜5か月
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上に掲載したそれぞれの制作期間は、あくまでもひとつの目安としてお考えください。実際に駒制作を依頼されてから完成までの期間は、下記に記した日付(随時変更)を参考にしてください。
※現在、制作依頼が重なっていますので、上記の制作期間を大幅に延長して考えていただけると、大変ありがたいです。そこで実際の完成時期の目安を下記に書きましたので、駒を依頼するときの参考にしてください。
※目安は、盛り上げ駒の制作期間。適宜変更予定。
●駒木地によって価格は変わる
標準駒木地サンプル |

島黄楊柾目
25万円(盛り上げ)
駒形・大きさ・厚さなど、ごく標準の島黄楊の駒木地。実物の駒木地は、柾目の間隔などに違いがある。

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左に掲載した駒木地(写真)が、ごく標準の「島黄楊柾目」(サンプル)です。価格については、この駒木地で盛り上げ駒を制作した場合となります(標準の駒木地については、制作価格に含む)。
上記が基本(島黄楊柾目・薩摩黄楊柾目)で、あとは駒木地(斑入り柾・根柾などは3万円〜、根杢・杢・虎杢・虎斑・赤柾などの高級材は、10万円〜、かなりいいものは30万円以上)によって、上記の制作価格に駒木地代がプラスとなります。
たとえば、20万円の虎斑の駒木地で盛り上げ駒を作る場合、25万円(盛り上げ駒の制作費)+20万円(虎斑の駒木地)=45万円となるわけです。
ちなみに、私は駒木地の制作はしていませんので、依頼者の好みの駒木地が常時あるとはかぎりません。出来合いの駒木地の持ち込みなどをはじめ、依頼者が駒木地を負担の場合は、特殊な駒木地(整形をやり直す)でないかぎり、原則的に上記の制作価格のみで請け負います。
基本的には駒木地は作りませんが、駒の修理や欠損駒のために、手持ちの余っている駒木地を数枚程度なら、修理のための駒形に合わせて、整形したりすることはあります。
酔棋手持ちの駒木地(下記参照)でなく、依頼者が新たに駒木地を購入する場合は、木地師の方を私がその方に紹介いたします。その後、じかに好みの駒木地を入手していただくか、または依頼者の希望の駒木地を木地師から私が入手します。希望の駒木地を手に入れた段階で、その後あらためて制作依頼を正式に承ります。
■高級駒木地(現品のみ)とその制作価格(盛り上げ駒)
駒木地別盛り上げ駒の制作価格
下記に掲載した「駒木地リスト」は、現在、酔棋が手持ち(予約がなければ可)のものです。明記してある制作価格は、盛り上げ駒の場合です。彫り駒や彫り埋め駒の場合は、上記制作価格に従って、それぞれその分価格が変わります(制作価格が安くなる)。もちろん依頼者のお好みですが、このような駒木地の場合、なるべくなら盛り上げ駒をおすすめします。
標準の島黄楊柾目・薩摩黄楊柾目などは掲載していませんが、常時手持ちにありますので、ご希望の方にメールで写真を送付いたします。依頼者が決定した場合は(予約済み)か(売約済み)を記入し、また新しい駒木地を入手した場合は、適宜追加・入れ替えを行います。
なお、(大)は大ぶりの駒形、(小)は小ぶりの駒形、とくに明記していない場合は標準の駒形とお考えください。 |
駒木地リスト
※色の具合などは、写真と実物では微妙に異なることをお断りしておく。
●島黄楊(根杢・杢)

島黄楊火炎杢
45万円(売約済み)
本来は赤みを帯びた「根杢」。「火炎杢」と名称をつけてあるのは、全体的に赤く炎がゆらめく感じに見えるところからである。色の調子は、通常の「赤柾」をイメージ。

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島黄楊根杢
45万円(売約済み)
全体の写真を拡大していただくとおわかりのように、色(明るめ)の調子や杢の具合も、かなりそろっているほうである。どのような書体でも、いい仕上がりになるはず。

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島黄楊根杢(大)
40万円
個性が強く迫力のある大ぶりの「根杢」。ただし、左に比べると、やや価格を抑えてあるのは、全体のそろいの違い。色合いや木味の調子、そろいで価格が決まる。

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島黄楊根杢
35万円(売約済み)
どちらかというと、オーソドックスな「根杢」。それほど個性も強くなく、その分あまり飽きることもない。実戦向きと思われるので、じっくりと使って育てていただきたい。

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●島黄楊(虎杢・虎斑)
※虎杢は現在手持ちになし。

島黄楊虎斑
35万円
「虎斑」の間隔は標準。ただし、どちらかというとやや淡いので、価格は抑えてある。全体的に同じ木味でそろっていて、駒にすると味わいはだんだん深まってくる。

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島黄楊虎斑(大)
35万円(売約済み)
「虎斑」の間隔が狭く、それでそろっている。ただし、色や木味がやや不ぞろいなところから、価格も比較的抑えぎみにしてある。駒形は大ぶりでも、厚さは標準。

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●島黄楊(その他)
※赤柾は現在手持ちになく、中国黄楊赤柾なら入手可。

島黄楊赤目荒柾
30万円
通常の木材などで使う場合は、木目が詰まっている(細かい)ほうがいいとされるが、駒にするにはこのように木目を主張する粗い「柾目」もかえって個性的でいい。

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島黄楊柾目(木村形)
25万円
写真を見ておわかりのように、どちらかというと木味はやや白く、駒形は特徴のある「木村形」(別項「駒形について」参照)。作る場合は、書体は限られてくる。

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島黄楊柾目(やや小)
25万円
やや小ぶりで、末広がりの駒形。通常の「柾目」というよりも、「糸柾」に近いといっていいくらい。よって、通常の「柾目」と同価格なのは格安といえるかもしれない。

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●薩摩黄楊(いろいろ)

薩摩黄楊稲妻杢(大)
40万円
やや縦長で、大ぶりかつ肉厚の駒形。「稲妻杢」のそろいは、かなりいいほうである。「稲妻杢」とは、右の「孔雀杢」とはまったく逆の木取りで作られたものをいう。

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薩摩黄楊孔雀杢
35万円
駒形はやや縦長。末広がりの角度は通常と同じなので、全体的にややスリムな感じである。木味は、右の「孔雀杢」よりも色も濃いめで、模様がはっきりしている。

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薩摩黄楊根杢
33万円
上の写真を見ておわかりのように、「縮み杢」が出ているものも中には多い。しかし、全体的にはそろってはいるわけではないので、通常の「根杢」に分類してある。

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薩摩黄楊斑入り柾
28万円(売約済み)
薩摩黄楊は島黄楊と比べると育ちが早いからか、どうしても「柾目」の間隔が粗くなる。整った「柾目」にちらちらと「斑」が入るのは、「根杢」とは違った味わいがある。

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●その他(黄楊以外)
※これらの駒木地は当然なことに一品もの(現品限り)ですから、同じようなものはあると思いますが、味わいなどはそれぞれ微妙に変わってきます。現品しかないというところに、おもしろみを感じてください。
通常の「島黄楊柾目」を除き、ほとんどの駒木地は掲載しましたが、さらに在庫があることもありますので、興味のある方は私(酔棋)まで、メールにてお問い合わせください。
■高級駒木地と書体(字母紙)を合体
駒木地をいろいろと見ていただいても、完成した駒はイメージしにくいのではないでしょうか。そこで、駒木地といくつかの書体(字母紙)をバーチャルに合体してみました。出来上がりを想像してみてください。
なお、あくまでも下地は駒木地写真ですので、漆や磨きといった完成した駒の味わいは表現できないことをお断りしておきます。
●上段は書体別・下段は駒木地別
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| 「赤目荒柾」の駒木地に「錦旗」を入れる。 |
「赤目荒柾」の駒木地に「水無瀬」を入れる。 |
「赤目荒柾」の駒木地に「宗歩好」を入れる。 |
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| 「虎杢」の駒木地に「巻菱湖」を入れる。 |
「根杢」の駒木地に「巻菱湖」を入れる。 |
「孔雀杢」の駒木地に「巻菱湖」を入れる。 |
※上段は「島黄楊赤目荒柾」の駒木地に、それぞれ別書体を入れたもので、逆に下段は同じ書体を異なった駒木地(虎杢・根杢・孔雀杢)に入れたものです。みなさんも、自分のお好みの書体をバーチャルな駒入れた状態をイメージするといいでしょう。駒の制作を依頼したり、駒を購入するときの参考にしてください。
■オーダーメイドの駒作りをめざす
上記ではふれていませんが、銘駒(「名工の轍」で紹介しているようなかつての名工の作)の修理、欠損駒(歩が3枚足りないなど)の制作なども、場合によっては請け負います。
一部修理ではなく全面的に作り直すと、たしかに別な駒(酔棋流)になってしまいますが、ボロボロになったり漆が飛んでしまったままでは、その駒がかわいそうな気がするからです。修理の方法や価格・期間などは、その駒の現況でかなり変わってくると思います。メールにて、私に相談してみてください。
以上のようなことをはじめ、駒についての質問や相談には、掲示板に書き込むか、またはじかに私にメールをいただければ、できるだけ応じます。ただし、盤駒店で現在市販されている駒や、現在活躍中の別な駒師の作についての評価や価格についての質問には、いっさいお答えしないようにしています。ご理解ください。
なお、実際の駒制作にあたって、購入者に希望などがあれば、なるべくそれに沿うように努めています。つまり、「指しやすいように面取りを過度に」とか、「彫り駒の漆を木地呂(茶色みを帯びる)を使って」とか、いったことなどです。私自身がこだわりをもって駒を制作していますので、購入者自身のこだわりもなるべく尊重したいからです。いわゆるオーダーメイドの駒作りを、一つの目標にしているといってよいのかもしれません。