目次項目
はじめに
第1章 駒の基礎知識
――基礎知識を学んで、駒の魅力にふれる
子供のころに遊んだ駒
並彫り/中彫り/上彫り
日本将棋の起源と駒の出現
中将棋
駒の製法四種
自由な駒銘の入れ方
基本的な駒の作り方
実践! 駒の作り方
駒木地となる黄楊
黄楊の駒木地の種類
駒に使われる漆
駒の漆あれこれ
駒の魅力とは
第2章 バラエティーに富んだ書体
――駒に彩を添える
駒字考察――「玉将」から「と金」まで
玉将・王将/飛車/龍王/角行/龍馬/金将/銀将/成銀 /桂馬/成桂/香車/成香/歩兵/と金
駒に使われる書体と駒銘(駒の書体)の成り立ち
駒の書体ライブラリー
――代表的な十五書体を鑑賞する
1 錦旗/「錦旗」で始まり「錦旗」で終わる
2 巻菱湖/流麗な筆致で人気を博す
3 水無瀬/書体としての源流を探る
4 源兵衛清安/洗練された駒字と複雑な書体群
5 宗歩好/棋聖・天野宗歩を彷彿させる
6 金龍/江戸期から伝わる駒銘の光と影
7 清定/“定家流”が源流か
8 長録/縁起物の独自の書が原本とされる
9 鵞堂/仮名書道の大家を手本に
10 董仙(董齊)/将棋と書に長けた親子の駒銘
11 無劍/隷書と篆書のコラボレーション
12 淇洲/“関根錦旗”の別称もある歴史的駒銘
13 関根名人書/関根金次郎名人由来の真相
14 阪田好/伝説の阪田三吉にちなむ
15 木村名人書/名人の冠がついた駒銘は実弟の作
その他の書体
英歩/英朋/奥野錦旗/隺園/玉舟/清安/篁輝/山華石/三邨/三田玉枝/峰/水無瀬兼成/安清
新書体は、今も生まれつづけている
名工たちの書体の比較考察
作者の違いでさまざまな表情を見せる玉将
第3章 名工たちの軌跡
――「五人の名工」を中心に
時代の潮流――名工の出現へ
黎明期の駒
おもな駒師の出現と活動時期
名工作品ライブラリー
1 豊島龍山/近代将棋駒の祖
2 奥野一香/双玉の名工
3 木村文俊/枯淡の味わい
4 宮松影水/夭逝した天才
5 金井静山/東京で最後の名工
昔も今も技は受け継がれている
将棋の町・天童の駒師たち
将棋駒研究会で活動中の駒師たち
第4章 使われてこそ名駒
――傷ついても、いやます魅力
名人駒二景
1 関東の名人駒「宗歩好」
歴戦を物語る数々の傷さえ美しく映って見える
2 関西の名人駒「菱湖」
優美な色香を漂わせる駒は自然と名人駒と呼ばれていた
公式戦使用駒
プロ棋士が対局で使う駒/公式戦で使用される盛り上げ駒奨励会で使用される彫り駒
対局場の駒/タイトル戦で使われる駒にもそれぞれ含みがある
旅館・料亭
1 鶴巻温泉・陣屋/女将とともに「陣屋」の歴史を見守りつづけた名工の駒
2 東京・福田家/個性的な魅力の駒は個性派棋士の対戦にふさわしい
3 大阪・芝苑/「宝石よりも駒がいい」という料亭女将の心意気
4 天童市・滝の湯ホテル/タイトル戦を支えるホテルの心配りと作り手の思い
棋士愛用駒
1 升田幸三/「天才は天才を知る」という言葉どおりの駒が卓上盤に並ぶ
2 大山康晴/今は磨かれない駒の後ろに名人の面影が映る
3 米長邦雄/「盤駒は値切ってはいけない」という独特の勝負哲学
4 中原 誠/盤駒を磨きながら名人を夢見た少年時代の懐かしき思い出
5 森内俊之/実際に駒を並べなければ研究でも実感がわかない
6 羽生善治/駒を選ぶときの気持ちは棋界の覇者も一ファンも同じ
作者・書体不詳
駒銘不詳(なし)の駒/名もなき職人の手になる駒に思いを馳せる
第5章 将棋用具とのつきあい方
――いい駒・いい道具にめぐり合うために
いろいろな材質で作られた駒
黄楊以外で駒になる木材
盤・駒台・駒箱
盤・駒台・駒箱のさまざま
将棋用具の手入れ(駒と盤)
いい駒にめぐり合うために
あとがき
索引
参考資料